MaMedaifuku’s Cat&Saxophone diary

毎日、自筆で日記を書くのは大変だけど、ブログなら頑張れるだろう、、、と安易に始めたブログです。愛猫”まめ”やサクソフォンを主な題材にゆるっと、長続きしない飽き性を直すために!

タイトorファット

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新しいネックが届きました。

TC1S。ヤマハ社製のネック3種類の中で最もボアが狭く、抵抗の強いもの。マウスピースとの相性や管体の材質等、多方面から研究を重ね他社製のネックも視野に選定して参りました。

 

ネックをC1に決めた理由!の前に

 

ヤマハ社から新しくYTS-82ZASPが個数限定で登場しました。製品略称のASP!、、、最後には施す塗装に使われる材質のイニシャルが入ります。ヤマハ初、アンバーラッカー塗装されています。現在、師事していてヤマハと契約している師匠の話では、とにかくクリアで、反応が良く、それでいて音が割れにくい楽器だそうです。そのかわり、吹きごたえのある質量の大きい楽器を使用していた人からすると、少し消化不良に感じるかもしれないとのこと。お値段は70万超。ヤマハにしては高いですね、、、

開発に携わっている奏者の三木俊雄さんは、以前から人気ヴィンテージサックス特有の”コツン”と鳴る立ち上がりの良さをどう再現するかを念頭に置いていました。奏者自身がアタック良く演奏するのは非常に高度な技術です。粒立ちの良い”音の切り替わり”やニュアンスを分かりやすく伝えられる演奏をすることは奏者にとって大切なこと。それをし易い(手助けしてくれる)楽器ができたら素晴らしい。と考えたのでしょう。逆に言えば82Z(Ⅱ)より前のヤマハ製の楽器でMarkⅥ等の立ち上がりを表現出来ていた方は素晴らしいと感じます。従来のTC1ネックを新製品ではより軽量化し、無駄の無い管体への伝達性を実現したとか。では今回私が購入したTC1Sは無駄があるのだろうか、、、

実は新製品の改良が、購入のヒントになりました。

 

ボアの広いファットネックは息通りが良い反面、音が当たる場所が多くコントロールが比較的難しいと言われています。特に口腔内をいろんな形に変えて吹く自分のようなプレーヤーは、その都度、調整が必要です。

ジャンルにもよるとは思いますが、私はタイトネックにして楽器やネックを鳴らすための息量をセーブ出来るようになったと捉えています。余計だったパワーをマウスピースに使うことができるため、その分ヘビーなマウスピースを選べて理想の音作りが出来ています。

反応の良いコンディションの楽器を使用することで、選ぶマウスピースの幅が広がったと個人的には感じています。

理想に近づくために、サックスはあらゆる手段を取ることが出来ます。奏法自体を変えて良くなることもあればセッティングのバランスを見直すことで改善されることもあります。行き詰まった時には、一度楽器を見直してみるのも良いと思います。