Victor Goines
私の大好きな奏者の1人 Victor Goines。
Lincoln Center Jazz Orc.のメンバーとしてテナー、クラリネット、ソプラノで活躍している方です。
大好きなプレーヤーが沢山いる私ですが、自分の演奏の目標としているのはこの方です。音から出る雰囲気や様々な要素を取り入れたアドリブ、それでいて古き良きテナーに重きを置いて決して崩さない。
トッププレーヤーの超絶技巧はもちろん凄いし、人には出来ないくらいのパワープレーも凄いと思います。私は歴史を現代に蘇らせるのも同じくらい素晴らしい技術だと思うのです。
初めて彼の演奏を聴いたのは大学に入ってから。クラシック専攻でジャズをあまり聴いていなかった当時、同期の勧めで初期のチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーを聴きます。その2人が二管でプレーしたCD Bird and Diz は何度も再生しました。
その頃、何気なく動画サイトを見て、たまたまニューオリンズの路上ライブを聴きます。記憶に残っているのはプロとして食べているわけでもない一般の女性が、クラリネットで素晴らしい演奏をされているもの。難しいことをしているわけではない。けれど、それを体現するのは最高に難しいと思います。表現力、雰囲気を作り出す力、音、発音、チームワーク。どうやって演奏しているのだろう。アドリブの華麗なバトンパス。リズムセクションがアドリブを拾う拾う!
これが世に言う心が躍るということなんだと初めて知った瞬間だったと思います。それから『ニューオリンズ クラリネット』で検索しまくりました。そこで出てきたのがVictor Goines。ここで初めて知りました。初めて聴いたのはクラリネットだったのです。その後、同じサックスのプレーヤーなんだと知り、ファンになりました。そして現在はマウスピースやリガチャーのセッティングも同じにするほど好きです。
彼の音色、粒立ちは最高です。
早く新しいプレーが聴きたいな〜