MaMedaifuku’s Cat&Saxophone diary

毎日、自筆で日記を書くのは大変だけど、ブログなら頑張れるだろう、、、と安易に始めたブログです。愛猫”まめ”やサクソフォンを主な題材にゆるっと、長続きしない飽き性を直すために!

多種多様なセッティング

f:id:dekitaraiina1818:20180607184132j:image

サックスのセッティング。

本体、ネック、マウスピース、リード、、、

何千、何万通りとあると思います。

勿論、昔の楽器に比べ、新しく発売になった楽器の方が性能としては良いものもあるでしょう。逆に昔の楽器に今でも追いつけない部分というのもあると思います。今では高価になってしまった素材や含有材が手に入らない云々。

性能で選ばないという人もいます。扱い難さが齎す影響が、好みの演奏に良く働く場合もあります。

この部分は性能で!でもこの部分は個性で選ぶ!という駆け引きも管楽器の非常に面白いところだと思います。

現在の個人的な意見をブログに留めておければなあと思います。

 

楽器本体

各メーカーから多種多様なモデルが出ており、仕様も異なるとあればそれこそ何万通りもあるでしょう。その中でも私の楽器の大きな特徴は銀メッキ仕上げというところにあると思います。私の82Zはヤマハ特有の音と言われ続けてきた悪い評価を払拭するため、敢えてメーカーの個性をどう無くせるか考え抜かれたものと言えるでしょう。その特徴は従来製品に比べ作成工程から異なります。

反応の良さというのが大きなテーマの1つになっていることは間違いないと思います。確かに別の音への移動がナヨッとせず、粒立ちはっきりとしています。ただ、パキッとしたヤマハの特徴、まるでピアノのように正確な棚分けが嫌という方も多かったかもしれません。それを改良したのがネック。標準装備のV1ネックです。これはヤマハ社製のネックの中で一番の太さ。柔軟性が増したと豪語しています。

息がたくさん入る

大きな音が”出しやすい”

表現?の幅が広がる

といった意見がありますが果たして本当のところは。

 

個人的感想です。

息がたくさん入るというのは、あくまでV1ネックより細身のネックで息を持て余していた、所謂振動率の高い方、若しくは肺活量の多い方。上手く息を音に変えることができる人は効率よく肺活量を使います。細身のネックだと息が余る。全て出し切らないと呼吸が苦しくなりますよね?ダブルリードに多く見られる悩みの一つかと思います。

次に大きな音が”出しやすい”も同様。今まで持て余していた方が太くする分にはより多くの息を使うことが出来、ボアが広い分音量を増やすことが期待できます。もともと上手く音にならなかったり、肺活量の少ないという方にはあまり関係ないかと思います。

ホースの先をつまむと飛び出す水流が強くなります。もともと出ている水の量が少なければ、何も変わらない、これと同じ原理だと思います。

最後に“表現の幅”と良く言われますが、具体的には音を当てるポイントが柔軟になると考えます。柔軟というと良いイメージがありますが、音程感覚や音質感を自身でコントロールする必要があるということ。素人が鍵盤を見ずにノールックで弾け!と言われているようなものです。

 

こう考えた上で、本体はYAMAHA-82ZS。

ネックはV1を採用せず、敢えてタイトなTC1S。

本体もネックも銀メッキ仕上げという判断に至りました。ラッカーと銀メッキの差は流石に大きく、吹き比べてあまりの違いに同じ楽器か?と感じたくらいです。どちらが良い、悪いというのはありません。ラッカー仕上げは立ち上がりが素晴らしく、その分自由度が増す部分も多いと考えられ、音階を吹けば音と音の境目がはっきり分かる。明確に吹くことが容易な楽器でした。銀メッキは比べると音質が少しまろやかに。大きな差は音量と抵抗感。同じ負荷をかけても楽器は良く鳴りません。そのかわり、ラッカーだと持て余すという方はワンランクヘビーだと捉えています。これは演奏的にも質量的にもです。抵抗感が程良くあったほうが、表現し易いという奏者も多く、私はそれに当たります。レスポンスが早いラッカーは簡単に音が出てしまい、私には幅を広げるのが難しい楽器でした。

 

更に、銀メッキ特有の音色感。これは感じ方には差があると思います。それを出しにくいと感じたのがV1ネックです。要は一番需要のあるラッカー仕上げの立ち上がりの良さをバランスよくするためV1が出来、銀メッキ仕上げには私は合わない。材質の吹き心地の違いは大きく、当然です。

ではV.E.Cの中間、E1ネックはどうか。

これがすごく良くて悩みました。マウスピースの選び方が、E1かC1かで変わると感じたからです。元々、そこまで強く吹き切ることが苦手な分、タイトなマウスピースでスピードを手助けしてもらっていたり、ジャズ志向になりオープニングを広げてみたり、大学卒業は路頭に迷っていました。

結論は後日書きますが、C1は比較的クラシカルなマウスピースに近いモデルで吹けると判断。82Z自体、やや875.875EXとは違う作りとなるため、あまりクラシックを専攻していたときと、セッティングを逸脱しないよう心掛けました。

マウスピース、ネックの相性は後ほど、、✨